ブロックチェーンの基本概念はpeer to peerによるフラット、かつ、分散形態によるコンセプトで位置づけられています。そうなってくると、一番影響を受ける業界は金融業界が考えられます。中央集権型の金融業界は一番影響を受けることになるであろう・・・。他の産業界でも様々な影響を受けるであろうと考えられています。要は中央集権色と介在タイプ色の濃厚な業界ほどその影響は受けやすいのではないでしょうか?
[金融業界]インターネットの出現により、金融業界では様々なサービスが生まれてきています。わざわざATMまで行かなくてもいいように、振込、振替等の送金、資金移動を自宅のパソコンから実行したり、さらにセキュリティを強固にする対策として、one time password等のシステムを導入したりした策を講じています。そのような環境であっても、いろいろな事件が起きています。それらのリスクを回避させる策として、ブロックチェーン技術の導入が俄に脚光を浴びてきています。膨大な間接要員を如何にして減らしていくか等に課題に真っ向から取り組もうとしている金融業界では、企業内活動の一つ一つのプロセスを見直しいる現状があります。絶大なる信用力をこれまでと同様、或いは、上回るものにすることができるかも大きな大きな焦点であることに異論はありません。銀行業界しかり、証券業界もしかり。影響は計り知れません。
いずれにせよ、ブロックチェーンの導入は上場審査や様々な会計報告等にも強烈な変化をもたらすのではないかと考えられます。
ブロックチェーンの最大の利点は透明性を担保にすること!
[商社業界]商社のプロセスで一番大変な金融業務面、様々な仲介業務面、保険機能面、そして最後に商社の命である物流面の4つの面が、ブロックチェーンを導入することで、随分と様変わりしていくと期待が寄せられています。今後はますます国と国との間がボーダーレス化していき、かつ、バリアフリー化されていくと予想されていますので、ブロックチェーンへの期待が膨らんできそうです。
[音楽業界]介在がなくなり、ミュージック・アーティストとファン並びにオーディエンスが直接繋がっていくことが十分予想されます。直接つながれば、聞きたい楽曲を聴き、そして対価を個別ベースで支払うことが可能になります。こうなれば、これまでとは全く違った様相が生じ、ミュージック・アーティストの発掘、育成等、それ以外の面でも随分様変わりせざるを得ません。チャンスはいつでもどこでも転がる事態が出て来ると考えられます。
[一般企業界]これまでは強い企業を核として様々な顧客情報データが集約されて管理されていた形態が、分散型へと変移することから散在していくと考えられます。でも、心配はありません。ブロックチェーンの仕組みは漏洩・不正アクセス等の面においては強固な防波堤を築かれている故、安心・安全といえます。
変化-1)集中型から分散型への変移による組織の運用
変化-2)縦割り型組織から様々な関係が構築されて、経営管理の方法等に変化
変化ー3)これまでとは違った企業内における部門間の仕事の遣り取り
変化ー4)一人ひとりの仕事の進め方に大いなる変化
現在、民泊マッチングビジネスで成功しているAirbnb、タクシーの代替サービスで成功しているUber、SNSの極めて高い普及で隆盛を誇っているApp Store等がブロックチェーン導入によって存在そのものが危ういものへと変わっていくリスクが高いといえます。要は介在というシステムに意味がなくなり、利用したい人と利用を提供する人が直接取引として繋がっていけば、概ねwin winの関係が構築できるという訳です。また、一般企業においても、月末月初の締処理や決算時期の想像を絶するマンパワーもブロックチェーンの導入で失せていくと考えられます。多大なマンパワーの根源には「性悪説」の考えがあって、どうしても少しでも不正をなくそうと躍起になっているのが現状といえます。そういう意味で、スマートコントラクトの甚大なものがあるようです。スマートコントラクトはきっちりと見通した状態で正確に、かつ、迅速に処理を実行して現状把握が可能であるため、いつも最善策を講じて対処することが可能となってきます。
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