トレードオフとは一言でいいますと、両立は極めて困難を伴い「あちら立てれば、こちら立たず」のことをいいます。つまり、分散化が進めば進むほど逆に集中化の色が見え隠れしてきます。これは強烈なジレンマとなってしまいます。実に困ったことです。でも、現在様々な解決するための策が講じられてきています。
というのも、その昔、コンピュータが世に出始めた頃高度な統計手法を用いて科学技術計算用のランゲージ(Fortran)でそれようのソフトを開発した時は、膨大なシステム資源領域になるであろうという見込みから如何にして領域を少なくし、かつパフォ-マンスを落とさないようにするため、ノードを階層化してそれぞれのノードポイントに各種レイヤーを時と場合でオーバーレイ手法を使って構築した経験からしますと、ブロックチェーンのシステムにおいては色々な解決策が生まれてくるであろうと考えられます。
例えば、取引データに含まれる署名データ(signature data)をwitnessというエリアに移行させる考え方がすでに導入されたシステムが出現してきています。もう一点はビットコインキャッシュを拡大させて送金プロセスが円滑に行えるようにするためブロックサイズを拡大させる策が出てきています。
しかし、この策もネットワークが分散どころか集中化されるとか、セキュリティ面での諸問題、或いはマイニングプールが逆方向に寡占化されてしまう問題等のマイナス面が色濃く現れてくる面が出てくると考えられます。ということで、様々な策が考案されてきています。これに関しては別の機会に論じることにします。
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