ICOによる資金調達を考えている人、あるいは投資してみようと考えている人にとって、ICOにはどのようにして参加すればよいか等の手順を記述してみます。
【資金調達における手順】
❶ICOを行うことのお知らせを投資家に発表する・・・「ICOを行いますよ」というお知らせを投資家に発表することから始まります。知らせる手段としては、WEBサイトから発信したり、ICOクラウドセールスを公開しているサイトに予め登録し、資金調達側と投資側とのマッチングシステムを利用する手段の手順を整えます。
❷投資家に対していくら出資して欲しいのか、プロジェクトの期限等を含めた提案を行います。この段階で、独自のトークンを発行する手順を踏みます。このようにして、オファー期間を設けていきます。
❸様々なプロモーション活動の展開を行います。プロモーション活動の出来具合によっては集まってくる資金量は変わってきます。そのため、潜在している投資家や仮想通貨を所有している保有者らに対して、やろうとしているプロジェクトのことをしてもらって啓蒙していくことが重要なポイントとなります。留意すべき点はICOにおいてはフィンテックに通じていないと理解しがたいブロックチェーンを利用したプロジェクトが数多くあるため、懇切丁寧に説明していく活動が重要になってきます。なんといってもファンを増やすことがキーになります。
❹上で記述したオファー期間内に決定した資金調達金額が最低限の金額に到達した時点で、独自のトークンを投資家にリリースして分配します。資金調達側が独自に発行したトークンは仮想通貨取引所で販売します。これはあくまでもクラウドを利用したセールの一貫とした手順です。
【投資するための手順】
❶まずはじめに、ICOに関する情報の収集を行います。情報を収集する手段は様々なメディアを利用することになります。例えば、ICO MARKETなどを利用します。海外班としては、Smith + Crown等のメディアがあります。プラットフォームとしては、日本ではCOIN JINJA、ICO NEWS等を利用したり、海外ではICO COUNTDOWN、ICO TRACKER等を利用します。
❷仮想通貨を購入してICOに参加します。具体的にはビットコイン等と引換に独自のトークンを購入して始めて、ICOに参加することができます。ただし、仮想通貨は一種類とは限りません。数種類でも参加可能です。ただ、自分が参加するICOに必要な仮想通貨が何であるかの確認をしておくことが肝要です。
❸WEB上での財布である”ウォレット”を作成して仮想通貨を保有することになります。ウォレットはこの段階で必ずしも作成の必要性はありませんが、作成するにあたっての本人確認等に時間を要します。そのため、少しでもICOに参加する気があるのであれば、この段階で作成した方が良いと考えられます。「ICOに参加!」と思ったときでも、すぐに参加できないとなれば機会損失に繋がる可能性が出てきます。もう1点注意しなければならないことは、取引所のウォレットではなく、必ず専用のウォレットを作成しておくことです。トークンを受け取ることができないケースが出てくるリスクを出来るだけ避けるべきだと考えます。
❹ICOのプレセールに参加して、ウォレットからICO専用のアドレスに送金します。必ず注意することは送金ミスがないように念には念を入れてチェックします。全て自己責任となることから念は念を入れて厳しい気持ちでチェックすることが一層肝要となってきます。
❺参加の意思を決めた上で、自分が参加することを目指しているICOアドレス宛に送金が完了した後、トークンがあなた宛に配布しますという旨の通達があって、始めてトークンが実際に配布されてきます。配布後にトークンを確認した後に、自分が参加しようとしていたICO独自に有している仮想通貨自身が取引所に上がって取引売買が可能となるのを待機する状況となります。
【投資する側の注意すべき点】ICO規制を実施する国の増加に伴い、リスクも増えています。つまり、自分自身で危機管理を十分行うことが殊更重要となってきています。そのためにはICOに関する情報の収集に力を入れて事を進めるべきです。ICO詐欺に遭遇しないようにチェックにはチェックを重ねて行くことが肝要です。
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